脳卒中・脳血管障害

脳卒中とは

脳卒中とは脳卒中の正式名称が脳血管障害です。脳卒中は日本人の三大死因のひとつとして知られている病気です。原因によって、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、血管が破れる「脳出血」、動脈瘤が破れる「くも膜下出血」、脳梗塞の症状が短時間で消える「一過性脳虚血発作」の4つに分類されます。
脳出血やくも膜下出血の割合は以前より低下傾向にあると言われています。その要因は高血圧治療の進歩や、脳画像の進歩による早期発見が考えられています。一方で、高齢化社会や生活習慣の変化に伴い、比較的大きな脳梗塞の割合が増えていると言われています。
近年では、脳卒中の急性期治療は目覚ましい進歩をしていますが、それでもしばしば重篤な後遺症を残し、要介護者の原因の3割以上を占めています。

脳梗塞

脳卒中の70%以上を占めます。脳動脈の閉塞や狭窄(狭くなること)によって、脳細胞に血液が十分に届かなくなることにより脳細胞が障害されます。原因などによって、「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「脳塞栓症」の3つに分類されます。以前は細い血管の動脈硬化による比較的症状の軽い「ラクナ梗塞」が多くを占めていました。しかし最近では、太い動脈の動脈硬化による「アテローム血栓性脳梗塞」や、心臓内にできた血栓などの異物が血液の流れにのって脳に届き血管が詰まる、心原性「脳塞栓症」の割合が増え、症状が重くなる傾向があります。
「アテローム血栓性脳梗塞」の原因は、太い血管の動脈硬化ですから生活習慣病の治療が重要です。心原性「脳塞栓症」の原因は、心房細動などの不整脈により心臓内にできた血栓が、心臓から脳に飛んでしまい脳の動脈に詰まることですが、高血圧や糖尿病があると心臓内に血栓ができやすいことが分かっていますので、やはり生活習慣病の治療は重要です。

脳出血

脳卒中のおよそ20%程度を占めます。細い血管(細小動脈)がおもに高血圧が原因の動脈硬化で痛み、破れることにより発症します。細小動脈は脳内に入り込んでいるので、出血は脳内に広がるため、脳内出血とも呼ばれています。

くも膜下出血

脳卒中の10%程度を占めます。脳出血と同じく脳動脈の破れによりますが、破れる血管は主幹動脈と呼ばれる脳の表面を走る太い動脈であり、その一部が瘤状に膨れ脳動脈瘤となり、大きくなって破裂することにより発症します。動脈瘤が破裂すると、脳の表面を覆うくも膜という薄い膜の内側に出血するためくも膜下出血と呼ばれます。くも膜下出血は脳卒中の中では死亡率が高く重症な病態です。脳動脈瘤が大きくなる要因の一つに高血圧があります。

一過性脳虚血発作

脳梗塞と同じ原因で起こった症状が24時間以内に消失する状態をいいます。ほとんどの場合は数十分以内に症状が消失します。一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れ発作として重要であり、治療を行わず放置すると脳梗塞をおこす危険性が非常に高い症状です。脳梗塞をおこす前に適切な治療を開始すると、脳梗塞を予防できる可能性が高まります。
脳梗塞の前触れ発作だったのか?判断は難しく、ご心配な方はご相談ください。

脳卒中のよくある症状

脳はその場所ごとに様々な機能があります。脳卒中では障害される場所により様々な症状が出現しますが、主なものに以下のようなものがあります。

これらの症状は1つだけが出ることもありますし、複数の症状が出ることもあります。重症な時には意識が悪くなることもあります。もし自分自身や周りの人に、このような症状が見られたら一刻も早く専門医を受診してください。

早期発見・早期治療・予防の重要性

早期発見・早期治療・予防の重要性脳卒中は治療が遅れると、身体の麻痺や言語障害、意識障害などの後遺症が残ってしまう病気です。また対処が遅くなると命を失う可能性もあります。
脳卒中かも?と疑ったら可能な限り早く病院を受診しましょう。なるべく早く診断をして、治療を開始することで、後遺症が軽くなる可能性があります。特に脳卒中の70%を占める脳梗塞では、症状が出現してから4.5時間以内しか使用できないt-PA療法という点滴治療や数時間以内であればカテーテル治療が適応となる可能性があります。(これらの特殊な治療の適応は厳格に決められており、すぐ受診しても適応とならない場合もあります。それでも脳卒中の症状は進行することがあり、進行を抑えるための点滴などの治療を早期から開始することは非常に重要なことです。)
もし脳卒中を発症してしまったら早く病院を受診することは大事ですが、私たちにはその前から出来ることがあります。それが予防です。

脳卒中予防のために

脳卒中の5大危険因子
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 不整脈(心房細動)
  • 喫煙

その他、肥満、過度の飲酒、運動不足などが脳卒中の危険因子として挙げられます。
治療の基本は規則正しい生活を送るための生活習慣の改善、適度な運動を行う運動療法に加え食事療法です。これらによっても十分な改善が得られないときには、降圧薬、血糖降下薬、脂質低下薬などの内服による治療を併用する必要があります。
また心房細動に対しては、抗凝固薬と言われる薬を用いることで血栓が作られなくなり、脳梗塞を予防することが可能です。

生活習慣病の改善・治療、
そして継続することが大切です

内服による治療が必要な場合も、運動療法や食事療法を合わせて行っていくことが重要です。病気の予防も大事ですが、何より体調を整え、元気な毎日を過ごすためにも大切なことだと思います。当院では脳卒中専門医による脳卒中の予防に加え、より専門的な生活習慣病の指導や診療が必要な方には、糖尿病専門医・内分泌内科専門医による診療も併設しています。

少しでも不安のある方へ

お気軽にご相談ください

  • 脳卒中の再発を含めた予防は十分だろうか
  • もしかして、脳卒中の前触れ発作だったかも
  • 今までの頭痛と少し違う気がする

少しでも気になる症状や不安がありましたら、お気軽にご相談ください。

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