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健康診断について

皆さんこんにちは、副院長の齊木です。

いかがお過ごしでしょうか?だいぶ寒くなってきましたね!

今回のブログでは健康診断の意味について自分なりに思っていることをお伝えしようと思います。

 

まず何を目的として健康診断を受けるのか?漠然と言われるがまま受けてらっしゃる方も少なくないと思います。私は健康診断の目的は大きく二つあるように考えていて、まずは癌などの悪性腫瘍などの疾患を症状がみられる前に見つけて、できるだけ体への負担の少ない形で、できるだけ早い段階で行うということです。それでも実際のところは癌を確実に早い段階でみつけることは難しく、私自身も何度もそれを思いしらされてきました。それでもたまたま健康診断で問題が発覚し、精密検査を受けて完治された方も多くいらっしゃいます。癌などは見つかることが恐いとか不安が当然あろうかと思いますが、本来治療可能な状態で見つけられたものが放置されて治療不可能な状態になるほうがもっと恐いですし、後悔をすることになりかねません。癌などは一種の老化現象であると考えることもできますので中年以降にさしかかりましたら是非受けていただきたいと思います。

 

二つ目の目的は動脈硬化による脳血管や心血管のトラブルや不整脈など心疾患による問題を回避することです。これらの問題は何十年もかけて徐々に進行するもので、遺伝的な要素ももちろん関わりますがそれよりも生活習慣に大きく依存します。また痛みを伴うなどの負担もほとんどなく進んでいきますので、健康診断の意味合いが非常に大きくなります。人の体は年と共に衰え、様々な問題を生じることは当然のことではありますが、その進行スピードは確実に遅くすることができます。逆に早めることも容易です。たとえば本来必要なエネルギー以上に食事を摂り続ければ、その分老化が進行することが知られています。少なすぎても問題ですし、ちょうどよいバランスが存在します。元気に生活するための工夫は必ず存在するものです。健康診断で評価するものは、レントゲン検査、心電図検査、採血、採尿検査などが一般的ですが、これらの情報だけで多くの生活上の問題点や改善点を見出すことができます。そうした結果に対して、運動や食事、はたまた仕事中の過ごし方、休日の過ごし方など様々な点で工夫できることがあります。アドバイスも同様に多角的な視点で行うことが可能ですので是非お気軽にご相談ください。ときにはストレスをうまく回避するためのアプローチなどもお伝えすることがありますが、病は気からという言葉は現在では科学的にも実証されている事実です。身も心も元気で初めて前向きに生活できますからね。

 

冬は空気が乾燥して気道の粘膜の保護機能も破たんしやすいですし、屋内屋外とで気温差が大きくなるので体温調節にも負担がかかりやすく体調を崩しやすいので十分工夫してお過ごしいただければと思います。それでは

副院長 齊木 亮

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